Windows NAS を WS2019 で起動する(LANDISK HDL-Z4WSA)

Windows

Windows NAS を USBメモリーから Boot することで OS をアップグレードする方法

譲り受けた LANDISK 1TB 4本ソフトウェアRAID5、まだまだ捨てるにはもったいないのだが Windows Storage Server 2008 R2 搭載なので、OSだけはアップグレードしたい。
だがメーカーがサポートしているのは製品同梱のUSBメモリから元のOSをリカバリーする方法だけだ。
何か方法はないかと探したところ、USBメモリーにインストールしたWS2019で起動することができた。しかも元のソフトウェアRAIDのドライブはそのままマウントできたので、データの移行も不要で非常に手間要らずだった。

※ 実は2018年にWS2016で実施した内容ですが、2021年にWS2019で焼き直し、さらに2025年になってUSBメモリーが故障したため新しいUSBメモリーで再作成する際にようやく記事にしたものとなります。
CPUは2CoreのIntel Atom D510 1.66GHz、メモリーは2GB、USB2.0でめちゃ遅いです。流石にWS2025にするのはやめました。

※ この手順は、ダイトロン株式会社のTECHNICAL BLOGの記事を大いに参考にさせていただきました。有用な記事を公開してくださり大変ありがとうございます。
https://www.eaton-daitron.jp/techblog/5787.html
ほぼこの記事の通りとなりますが、ツールのバージョンアップのため画面が若干変わっているのと、多少詳しい説明を加えました。

用意するもの

  • USBメモリー
     インタフェースが対応しているならUSB3.xが良いでしょう。けれど HDL-Z4WSA にはない、遅いけどそれは Boot や Windows Update のときだけなのでガマン、そもそも10年以上も前の NAS が使えるだけでラッキー。
     私はSANDISKの64GBのものを使用しています。7年間使えたのでかなり信頼できるかと再びSANDISKのものを購入しました。
  • Windows Server 2019 の ISO
  • Rufus
     USB起動ドライブを作成するソフトウェア。
     RufusでUSBメモリを起動可能なインストールメディアを作成できますが、本件では起動メディアの作成だけ行ないます。
     前回はVer.3.14、この記事ではVer.4.11を使用しました。
     ダウンロードはこちらから https://rufus.ie/ja/
  • WinNTSetup
     Windowsのインストールを様々にカスタマイズして行えるソフトウェア。
     Rufusで起動メディアにしたUSBメモリー内にVHDを作成してそこにインストールすることで1本のUSBメモリーを起動ドライブにすることができます。
     前回はVer.4.6.2、この記事ではVer.5.4.1を使用しました。
     「MSFN」が本家みたいですがハッキリ知らないのでリンクはしません。が、検索すると他にも沢山見つかります。

手順

USBメモリをフォーマット

次のようにパラメータを指定してフォーマットします。
USBメモリ内にパーティションを切っている場合は先に「ディスクの管理」や「diskpart」コマンドで真っさらにしてから行ないましょう。

「install.wim」を用意

「WinNTSetup」でVHDにインストールする際に使います。
「Windows Server 2019」のISOファイルをマウントし、「sources」フォルダー内の「install.wim」をPCのローカルディスクの任意のフォルダーにコピーしておきます。

USBメモリーをBoot可能にする(Rufus)

「rufus-4.11.exe」を実行します。次のようにパラメータを指定します。

  • デバイス:USBメモリーを選択
  • ブートの種類:UEFI:NTFS
  • パーティション構成:MBR(HDL-Z4WSAはUEFIに対応してなくBIOSのみのため。UEFIに対応している機種ならGPTでOK)
  • ターゲットシステム:UEFI(CSM無効) ※これ以外選択不可(BIOSを選択したいけど選べない、けどこれで大丈夫)

間違い無いか確認して「スタート」をクリックします。

「OK」をクリックします。

「状態」が進んでいきます。

「状態」が「準備完了」になったら完了です。「閉じる」をクリックします。(準備完了ではなく処理完了ですよね、ちょい分かり難い)

この段階でUSBメモリーには次のファイルが書き込まれます。

USBメモリーにWS2019をインストール(WinNTSetup)

「WinNTSetup_x64.exe」を実行して「Select location of Windows installation files」の「Search…」をクリックします。

ローカルディスクにコピーした「install.wim」を選択し「開く」をクリックします。

「Select location of the Boot drive」の「Search…」かプルダウンでUSBメモリーのNTFSパーティションを選択します。

この段階では「MBR」が黄色になっていますが大丈夫です。
「VHD」をクリックします。

「Create」をクリックします。

「Location」の「Browse…」をクリックします。

USBメモリーを選択してVHDのファイル名を入力し「保存」をクリックします。

VHDのディスクサイズを任意のサイズに変更(初期値25Gだと少ないかと)
「MBR – BIOS/UEFI」、「Dynamically expanding」(可変ディスク)を選択し「OK」をクリックします。

「Finished VHD」が表示されたらVHDの作成とマウントは完了です。「OK」をクリックします。
(本当は下図のF:はH:、Z:はY:です。何回かやり直した際に誤った画面を保存してしまいました)

「Options」で ws2019のエディションとGUIかCoreかを選択し「Setup」をクリックします。

「Setup files」「Boot drive」「Instration drive」が正しいことを確認します。
「Boot code」は「Use bootsect.exe to update the boot code」を選択します。これでMBRが緑の状態になるのかと思いますがその画面を見る機会もなく「OK」をクリックします。

処理が始まります。

「Done」が表示されたら「OK」をクリックし「WinNTSetup」を終了します。

これでUSBメモリーは完成です。この段階でUSBメモリー内はこのようになります。

完成したUSBメモリーを取り外したいのですが、何かが掴んだままになっているようで取り外せなかったため一旦シャットダウンして取り外しました。

Boot順序を変更

HDL-Z4WSA のUSBポートにキーボードとマウスを接続し、アナログビデオポートにモニターを接続します。電源をオンしてすぐに[Delete]キーを押し続けて BIOS 設定画面に入り、「Boot」>「Boot Device Priority」で「1st Boot Device」をUSBメモリーに設定します。

USBメモリーでOSを起動

USBメモリーをいずれかのUSBポートへ差し込み電源をオンします。USBは前でも後ろでも同じです。
USBメモリーからOSが読み込まれ、OSの初期セットアップが始まるのでセットアップを行ないます。(この手順は割愛します)
クリーンインストールとなります。コンピューター名もIPアドレスも設定し直しです。既存のドライブは失われませんが必要なアプリは再インストールが必要です。必要ならUSBメモリーを抜いて再起動すれば元の環境で起動することができるので慌てなくて大丈夫です。Active Directory の再参加は一通り再セットアップが完了してからが良いですね。

ドライブレターの変更

起動ドライブ(VHD)が C: になり、既存のドライブはレターが変わってしまうので、元々の D:を D: に戻すとか、必要に応じて変更します。

ZWS Managerのインストール

IO DATAのサポートサイトから RAID等の管理ツールである「ZWS MAnager」をダウンロードしてインストールします。あまり新しいバージョンは HDL-Z4WSA に対応しておらず正しい表示をしてくれません。v1.92以降は動作未確認とのことなのでそれ以降を使用したい場合は自分で動作を確認する必要があります。

以上で Windows NAS HDL-Z4WSA を Windows Server 2019 で起動する、でした。

2025年11月10日WindowsLANDISK,NAS,ws2016

Posted by senchan